『実家から近く、遠方への転勤がない会社』を検索していた時、大学で開催された朝日工業の会社説明会に出席したところ、自分の希望とフィットしたので迷わずその場で応募することを決めました。その後面接を受け、内定をもらうまで割とスムーズに進んだような気がします。数社受けていましたが、採用担当者とのコミュニケーションを通じて、担当者に好感が持てたことと会社の雰囲気に惹かれ、当社への入社を決めました。
入社後、製鋼課CC(連続鋳造)班に配属されました。私の認識不足なのですが、夜勤があるとは思っていなかったので、かなり戸惑いました。鉄をどのように造るか実感がないまま製造現場で仕事をすることになり、ものづくりを最前線で体験することから社会人生活をスタートさせました。職場の雰囲気は明るく、コミュニケーションも良好で、人間関係が円滑だったことはラッキーでした。夜勤のある生活にも程なく慣れ、少しずつ仕事を覚えていく内に、チームの一員として役割を担っていることを徐々に実感できるようになりました。
私の担当は最初の3年間がCC(連続鋳造)でビレットの仕分け、その後1年間は電気炉の担当になり、5年目の現在は製鋼の技術スタッフとして、製鋼の生産性向上に向けての分析と現場へのフィードバック、月ごとのデータ集計を行っています。事務所と製造現場との割合は半々で、夜勤がなくなったので、入社当初描いていた勤務形態ですが、最初辛いと思っていた夜勤でしたが、今振り返ると「鉄を造る責任」を全身で感じ、それ故にやりがいを感じる仕事だと思います。夜勤はネガティブに捉えられがちですが、鉄づくりのダイナミズムを体現でき、待遇面でも恵まれています。
4年間の製造現場では、上司や先輩社員の指導を受けながら、視覚や感覚を鍛え、戦力となるべく頑張ってきましたが、自慢するような成果に至るにはまだ道半ばです。そんな中、少々火傷をしたことはあるものの、それ以外のケガや事故はありませんでした。安全を非常に重視する工場において、このことは誇れることと自負しています。
今後は、高い安全意識を保ちながら、現在の業務を早く習得し、一人でこなせるようになることを目指しています。
有休を忙しい時期に取ることは難しいですが、時期をずらせばしっかり取ることができます。日々の息抜きはアマプラで動画を観たりすることです。そして日々の疲れはぐっすり眠って翌日に持ち越さないようにしています。
積極的に色々な会社説明会に参加し、自分の目で生産現場などを確認し、客観的な視野を養ってから会社を選ぶのが良いと思います。ただし、私のように、最初の配属先をネガティブに捉えていたものの、実際に勤務すると別の見方ができ、結局ポジティブに働くことができたというケースもありますので、何が正解とは言えません。