テレビのニュースで勤めていた会社の倒産を知りました。業績不振だったので、多少の懸念はありましたが、「まさか自分の会社が・・・、嘘だろう!」という感じでした。妻も子供もいるし、これからどうしようと途方に暮れていたところ、ハローワークがその会社の社員向けに近隣の会社が一堂に会する説明会を開催してくれました。その内の1社が朝日工業でした。採用担当者の対応が丁寧で親身になってくれたので、当社に好感を持ちました。給与、休暇などの待遇が良かったこともあり、試験を受け、入社を決めました。
当社に入社し、労働組合を初めて経験しました。前の会社はトップダウンで組合がなかったため、社員はあまり意見が言えない雰囲気でしたので、当社は風通しの良い会社だと感じました。また、全社横断的なプロジェクトが多く、接点のあまりない部門の人たちと意見交換や議論することによって、自分にない引き出しに触れて成長できる機会がある点に魅力を感じました。
配属先は経理か肥料営業と聞いていましたが、環境安全管理室でした。未知の仕事なので最初は不安でした。前職では、生産管理室で生産計画作成、日報のシステム取り込み・運用などを担当していました。
当社での最初の2年間は環境安全全体を把握しながら上司をサポートし、その後は現在に至るまで安全衛生を担当しています。作業中のケガや病気を未然に防ぎ、安全に業務を遂行できるよう安全計画を策定し、施策を実施しています。
安全計画は安全活動の骨子案から魂を込めて作り上げていますので、大変な作業ですがやりがいのある仕事です。これを3年間担当していますが、年ごとにいくつかのテーマを決めて取り組んでいます。
当初は製造現場をあまり理解していなかったにもかかわらず、安全パトロールで懸念事項を見つけたらその背景を考慮せず指摘していました。そのため、現場との間に軋轢が生まれ、スムーズに仕事が進みませんでした。これについて私は大いに反省し、現場を知るため積極的に現場に出かけ、担当者に話を聞くよう努めたところ、徐々に理解し合えるようになりました。ここでコミュニケーションの大切さを学びました。
安全衛生の担当である以上災害を徐々に減らしたい、ゼロ災を達成したいと思っています。私の仕事を効果的かつ効率的に進めるために大事なことは、工場を知ることです。まだまだ学ぶことは沢山ありますので、前向きに取り組みたいと思っています。
また、入社以来安全衛生一筋ですが、将来的には生産管理、業務、購買など違う部門も広く経験し、工場業務のジェネラリストになることを目標にしています。
家に帰ると、美味しい食事とお酒が楽しみです。週末や休暇は家族で買い物に行ったり、ディズニーランドやサンリオピューロランドで遊んだりしています。また、両親宅に子どもを預け、一人の時間を楽しむこともあります。
有休は仕事の調整さえつけば自由に取れるので、USJなどに旅行がしたいです。
私の場合は転職せざるを得ない状況でしたが、普通に勤めている人にとっても、人生の大きなターニングポイントになるので、家族がいればなおさら一歩前に踏み出せない人が多いと思います。私は定年までいたいと思える当社に巡り合えたので、やりたい事が出てきた、夢を諦めたくないという人は思い切って新しい環境に挑戦しても良いのではないでしょうか?