RECRUIT

朝日工業グループで働く仲間たち

専門性、粘り強さ、そして愛情。10年かけて品種を創り出す。

朝日アグリア
A.T.(2012年度入社)
種苗部 開発課
農学系修士課程修了

研究職に就きたい。

学部・修士で研究していたことが活かせる研究職を希望していました。当社は私が在籍していた大学と緩効性肥料の共同研究を行っていたこともあり、馴染みのある企業でしたし、希望していた肥料開発職を募集していましたので、応募しました。当時は、有機肥料の研究開発を行う企業が殆どなかったという背景もあり、あまり悩むことなく入社を決めました。

念願の肥料開発で大きなプロジェクトに取り組む。

入社後は開発部の配属となり、念願通り肥料開発に携わることになりました。研究テーマが大学時代と変わらず、また、先輩社員に同窓生が多いこともあり、学生と社会人とのギャップを感じることなく、自然に職場と馴染んでいました。私の担当は、現在の当社の主流商品であり、当時は商品化目前だったエコレットに関する業務でした。登録、原料分析、試作、現地試験など、ドキュメンテーションからラボ・実地まで包括的に研究開発の仕事をやらせていただきました。新人ながら会社にとって大きなプロジェクトに取り組み、商品化に立ち会うことができたことは、現在までの私のキャリアの中で最も印象に残り達成感を感じる仕事でした。

希望通りにキャリアをスタートさせたが・・・

肥料開発の仕事に就いてから3年が過ぎようとする頃、全く予期せず人事発令があり、何と種苗開発への異動が命じられたのです。「植物」という大きなカテゴリーで見れば大きく離れた分野ではありませんが、私が学んできたこととは違うので、やはりショックでした。しかし会社とはそういうもの、自分の思い通りにいかないものと割り切り、新たな職場で新たな仕事を頑張ろう!と気持ちを切り替えることにしました。

種苗開発での最初の担当は海外開発キュウリ品種の選抜でした。単純そうに見えるかもしれませんが、実は大変な仕事でした。日本のキュウリ市場は寡占化が進んでいた上、社内に業界に精通する人がいなかったため、担当者たちと暗中模索で進めるしかありませんでした。今思うと、もう少し違うやり方があったと反省する点もありますが、ともかく2年間くらいこれに専念し、その後カボチャの担当に異動しました。

10年の努力が結果を出した。

カボチャの開発の担当になってからは、上司がカボチャのブリーダーだったということもあり、開発目標や方法を明確に示していただいたため、順調に着手することができました。運よく立ち上げから商品化まで携われましたが、新品種が誕生するまでには10年を有するので、いくつもの困難がありました。幸いなことに、私たちが創り出した品種は農家からもマーケットからもお褒めの言葉をいただいたので、今後スーパーなどで見かける機会が増えることを期待しています。

これからも健康を維持し、今担当している仕事をしっかりこなし、着実に商品化していきたいと思っています。

休める時に休む。

農業と関わっていると、残念ながら自由に休むことはできません。日本の北から南までどこかでカボチャが栽培されているので、端境期がありません。また、海外でのマーケティングも積極的に行っているので、閑散期もありません。スペシャリストにしかできない仕事があり、スペシャリストとしての責任を果たしたいという思いで頑張っています。従って、休める時に休むという状況です。日々の仕事が終われば、YouTubeやネットフリックスを楽しみリラックスします。有休が取れる時は旅行に行ってリフレッシュしています。

就活生へのメッセージ

様々な仕事があり、多くの企業が広く人材を募集している今だからこそ、思い切って色々挑戦すればよいと思います。

ある日のスケジュール
8:30
出社(栽培のスケジュールによっては7:00)
8:00
交配
12:00
昼食
13:00
誘因、潅水
17:00
事務作業
17:20
退社